阿羅漢の修行

 阿羅漢の修行として最も大切なことは何でしょうか。これには、主として二つの徳目があります。
 第一の徳目は、「一生涯、すなわち死ぬまで自分を磨きつづける」という心構えを持つことです。人間の心はガラスのようにすぐ曇りができて汚れるので、ガラスを磨くがごとく、毎日、自分を磨きつづけることが必要なのです。
 そのためには、自分を磨くことを日常生活に取り込んでしまわなければなりません。食器を洗うがごとく、洗濯や掃除をするがごとく、毎日毎日、みずからの心を磨いていき、それを一生涯、続けていくのです。
 第二の徳目は、謙虚な姿勢です。なぜなら、阿羅漢の段階でいちばん危険なのは増上慢(ぞうじょうまん)であり、小さな悟りで満足し、小成してしまう人が出やすいからです。
 特に、阿羅漢の状態では霊的現象が起きやすいので、注意が必要です。阿羅漢の状態になると、他人のオーラが見えたり、守護霊の声が聞こえたりすることがあるので、「自分は偉大な光の菩薩である」と錯覚することも多いのです。
 したがって、みずからを謙虚に見つめていくことが大切になります。霊的現象が起きたとしても、それに慢心することなく、一つの経験として静かに受け止め、玉石のなかの玉を選んでいく工夫をすることです。
 すなわち、霊的感覚においても安定感が大事なのです。優れたドライバーが自動車を手足のごとく扱って安全運転をするように、霊的現象を難なく動かせるようになれば問題はないのですが、現実にはそうではない人が多いのです。
 第一に、一生涯を通じて己(おのれ)を磨いていく姿勢を忘れないこと。第二に、謙虚さを特に肝に銘ずること。そして、謙虚さを忘れる原因の一つに霊的現象があるので、それに対して注意すること。
 阿羅漢の修行においては、これらが大事なのです。

以上、『釈迦の本心』――よみがえる仏陀の悟り 大川隆法著(幸福の科学出版刊)より抜粋させていただきました。このような書籍を発行して下さった、地球系霊団の最高指導者、地球神、主エル・カンターレ大川隆法総裁先生に心より感謝申し上げます。

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