〔安易な原発廃止論に反対する〕Happiness Letter488
皆さま、おはようございます。
本日は岐阜3区支部長の河田(かわだ)せいじ氏より、「安易な原発廃止論に反対する」と題し、3回目のメッセージをお届け致します。
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【河田せいじ氏寄稿】
原発は昼も夜も同じペースで電力を生み出し続けます。そのため、原発は日本の電力のベース(ベースロード)となっていて、火力や水力発電が昼のピーク時の電力供給を埋めているのが現状です。
風力や水力、太陽光発電等を全力で進めたとしても、これから人口が百億人に向かおうとする中で、エネルギー供給は全く足りません。
世界のエネルギー需要は、新興国の経済成長の加速により、2008〜2035年までに36%増加することが見込まれています。
その際のエネルギー源としては、化石燃料に代わる「代替エネルギーによる発電」が全体の3分の1を占めることが予測されており、その主力として原子力が期待されています。
海洋温度差発電など多様なエネルギーの開発は急ぐべきですが、現状では原発の発電量とは比較できない程の電力量しか見込めず、経済効率も十分ではありません。
日本の年間発電力量9,565億kwのうち、原子力は29%、天然ガス29%、石炭25%、水力8%、石油7%(2009年度統計、『原子力・エネルギー』図面集2011より)となっており、原発は日本の電力供給の柱となっています。
今、原発を止めれば、日本中が停電の日々となります。新エネルギーが開発されるまでの数十年もの間、「計画停電」を続けるわけにはいきません。
もし、原発計画が白紙になれば、日本の工場の稼働も滞り、国内の工場は外国へ逃げ、日本は空洞化します。
そうなれば日本経済は大打撃となり、日本は世界の三流国へと落ちていくことでしょう。
日本のような「資源小国」が原発を放棄することは自殺行為に等しい所業です。
左翼勢力は震災後、「原発反対デモ」を活発化させていますが、原発廃止を唱えるならば、原発の代わりになるエネルギーを具体的に明示すべきです。
人類はもはや電気の無い原始生活に戻ることはできません。そうであればなおさら、安易な原発廃止論に乗ることはできません。(つづく)
河田 せいじ
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