ジョン・レノンとモーツァルト

『レムリアの真実』――ゼウス・マヌが明かす古代文明の秘密 大川隆法著(幸福の科学出版刊)より

芸術家の格は同時代と後生への影響力で決まる

ゼウス まあ、ハイドンとの比較でもいいけれども、モーツァルトも、けっこう面白い男だったから、モーツァルトと、うーん、誰を比較しようかねぇ。現代の音楽家は、名前を出すのも難しいが・・・。

B――ジョン・レノンは、どうでしょうか。

ゼウス ジョン・レノン?それは、やはり、さすがにモーツァルトのほうが偉いな。「これは同じではない」と私は思うが、比較するには難しいものがあるね。やはり、それを客観的に点数化することは、現実には難しいと思う。
 ああ、そうだ、そうだ。ビートルズとかいうのもいたよなあ。「ビートルズは、『われらはイエス・キリストを超えた』とか言っていた」ということが、私たちの耳にも届いているんだよ。
 確かに、ビートルズは、世界の人々に知られていて、「世界の人々の魂を揺さぶった」という自覚を持っているな。
 「イエス・キリストは、イスラエルの狭い所を歩いていただけで、説法を聴かせた人は少数だった。イエスよりも、おれたちのほうが影響力は上だ」というようなことを、ビートルズは言っていた。
 彼らも、魂群的には、そうとう高いことは高いと思うな。
 まあ、イエス・キリストと比較するのは、さすがに、「ちょっと、どうか」とは思うけれども、昔の音楽家と比較するのであれば、「それなりに、面白いものはあるだろう」とは思うんだよ。
 私などは、ヘンデルヘンデルで、「すごく荘厳な音楽ではないか」と思うが、ビートルズが活躍していた当時の人々には、「ビートルズのほうがいい」と言う人が多かっただろうし、そのビートルズであっても、現在ただいまに持ってこられたら、「今の音楽のほうがいい」と言う人のほうが、きっと多いだろう。
 だから、「その音楽が、どの程度、あとに遺るか。どの程度まで後世に影響を及ぼすか。それとも、消えるか」ということによって、音楽家の格は最終的には決まるだろうな。
 ただ、例えば、ビートルズの音楽が消えても、先ほど言った、ハイドンやベートーベン、ヘンデルモーツァルトの音楽はまだ遺っておったとする。
 そうなると、それらの音楽が、「同時代に、どのくらい広がったか」という影響力の大きさは、やはり判定されなければいけないけれども、さらに、もう一つ、「それが、どれほどあとにまで遺って影響を及ぼしたか」という判定も必要であり、最終的には、その両方から見て、おそらく格付けが決まるだろうとは思う。
 しかし、「芸術においては、あまり、そういう客観性を求めるべきではないのではないか」というのが私の考えだ。

B――マルガリット様との違いがよく分かりました。

ゼウス はい。

以上、『レムリアの真実』――ゼウス・マヌが明かす古代文明の秘密 大川隆法著(幸福の科学出版刊)より抜粋させていただきました。このような書籍を発行して下さった、主エル・カンターレ大川隆法総裁先生に心より感謝申し上げます。